image 雪絵さんと話をしてたときにヒメノの話題になり、「そういえばこんど対バンするんです」と言われまして。それで調べてみたらまあものすごいメンバーで、「こりゃ東京に来る価値ありそうだ」となりました。実際終わってみても「行ってよかった」ってなったもんな、そりゃそうか。
会場はLast Waltz、ステージの真ん中にグランドピアノがでんと構えておりました。ここはバンドじゃなくてこういうのが似合う人しか出ないんだろうな、ドラム見あたらないしピアノの逃げ場もなさそうだし。さて、なにがどうなるかまったくわからないのですが、とりあえずいつものいきたいと思います。

ヒメノアキラ
ピアノ弾き語り。昨日かのツイートで「特別なセットリスト」って言ってたのはこういうことだったんだ。
1曲目からこの会にふさわしく「シンガーソングライターは歌う」ではじまるし、女子っぽい曲しばりで「声」と「ワルツヘ短調カレーライスの調べ」だったし、ふだんあんまり聞けない曲がたっぶりの時間でした。そんな「特別な時間」にいることができたのがいちばんうれしいのです。

齊藤さっこ
ピアノ弾き語り。完全に声楽系の声であんまり合わないのですが、歌詞はなかなかでしたね。
1曲目が女子っぽい曲でなんか「子どもを産まないことにしたけど友達に産まれたら」みたいなテーマだったし、ほかにも「私が戦争に行く」みたいなのとかもあったっけ。その声にも力は入ってたし、ただ歌詞とのギャップがかなりおもしろかったです。

後藤雪絵
ピアノ弾き語り。なんていうか、私の知ってる雪絵さんではなくてかなりびっくりしました。
まずいきなりのMCで「3番目という真ん中は中だるみです」みたいな話をしだして。1曲目「おとなのはみがきのうた」でピアノを飛び出して前に出てくるとか、そんな雪絵さん見たことなかったです。次の「かがみ」で手拍子に困惑してたり、確かにそれは私もびっくりしました。ちなみに女子っぽい曲は「ルナ」でした、鉄板ですね。
あと全体的に少し声がやわらかくなっていて、それが曲たちになじんできてるなあと感じてもいました。2曲目って相当メロディーに動きがある曲で、それを完璧に歌いこなせたらすごいことになるんだろうなあ。

#そしてここでトークコーナー。みなさん小さいころからピアノをはじめていたんですね。

芝草玲
前3曲ピアノ弾き語り、最後1曲アコーディオン弾き語り。いやあ、狂ってたなあ(めっちゃ褒めてます)。
3曲目は即興ってこともなさそうだったけど、あとは今日のテーマに沿った曲っぽくておそらく即興なんだと思います。でもそれよく見つけてくるなあと思うくらい目のつけどころがすごかったし、それをきっちりと歌いきるのもまたすごかったんだ。声の質がけっこう葉山久留実っぽくて序盤は「彼女がこのくらい歌えたらなあ」と思ったりもしてたけど、いやあれはかなわないわ。

KAB.
ピアノ弾き語り。そうだっけピアノの人だっけ、すっかり忘れてた。
彼女の生い立ちをわかったうえで、そのなかで「ただ男の人のうたを女の人が歌ってる」以上の感想が出てこないんよなあ。そこをどうやって「自分のこと」にできるかが鍵だと思うし、それができればもっと違って聞こえそうな気がするもんなあ。