image どちらもしばらく見ていなかったSANISAIとワライナキがツーマンをするということで「これは見ておきたい」となったんですよね。会場は紫明会館、京都の北のほうってホントに行かないんだよなあ、なんて思いながらやってまいりました。

今日はツーマンという形ではなくて、5人がそろってステージに出ていることが多かったですね。それぞれのコーナーが4曲ずつで、あとはおたがいの曲をみんなで歌ったりカバーをしていたりでした。

そして、確かにどっちもMCに定評のあるユニットなのですが、それにしてもよくしゃべってましたねえ。SANISAIのGt.隆平が生き生きしてるときはだいたいおもしろいわけですが、ご他聞に漏れずかなりいい具合にからまっておりました。そう言えばこの2組で「ワライナサイ」って言ってたっけ、なんかそれもしっくりきてたのがまたなんというか。

少し音響的には厳しいなあと思いながら、ひさしぶりなこともあってワライナキについてはけっこう丁寧に見ていたのですが。最後のMCで志麻さんが「SANISAIのようなうたを歌いたい」なんて話をしていましたが、そう考えると曲に対するアプローチって2組でちょっと違うなあと思って見てました。SANISAIって基本的に「自分たちの中からしか曲が出てこない」タイプで、でもワライナキって意外と抽象的なところから曲を作ってるような気がしてて。その意味で彼らが「自分たちの中から曲をつくる」ことができればまた変わるだろうし、そんな世界も見てみたいなあなんて思ってたっけな。
あと、志麻さん(そういえば最初の曲だけピアノ弾いてました)の声って意外と難しいんだなあというのも思ってて。「サクラフブキ」みたいなバラードだときっちり歌えてるけど、白井くんが作った譜割りの厳しい曲とかキーの高い曲に対してちょっと歌えてなかったんだ。それがなんとかなればもっと歌の幅も広がりそうなので、そこはがんばってほしいです。

SANISAIについてはワライナキとの違いで書いてみましたが、逆にそれだけ「違う」んだなあ、って思いながら見ていたんだ。同じ時期に歌手活動をはじめておそらく同じようなジャンルで見られていただろうこの2組を「並べる」とこれだけ違って見えるのがとっても興味深かったですし、それだけでも今日あの場所にいた意味はあったように思います。

そう、アンコールでなんといづみさんが登場し、志麻さんがいづみさんへの愛を語りすぎてものすごいことになっておりました。その話で思い出したのですが、そういえばいづみさんと志麻さんが対バンしたの見たのってもう18年近く前の話なんですよね。あれからふたりにもいろいろあったんだろうなあと思いながら、来週のツーマンはまだどうするか決めてなかったり。
そんな女性3人(いづみさん、志麻さん、そして和嘉子さん)が歌ったのが「童神」だったのですが、はじめにうたった志麻さんのキーが高すぎて花*花とはちょっと世界が違ったのも印象的でした。あれはじめから決めてたのかな、それとも志麻さんが緊張しすぎたのかな。

個人的にどちらもひさしぶりに見て、その世界がかぎりなく「サニサイヅミ」だったことも含めてなんか「ひさしぶり」な感覚を思い出しておりました。いやーおもしろかった、やっぱこういうのもいいなあ。

Proud of You
丸太町レコーズ
2016-08-21