忘れもしない2004年の5月。その約1か月前に神戸でインストアライブがあって、「その日神戸にいるし寄れるな、どうしよっかなあ」とか思いながら結局行かず、その報せによってその判断が大間違いだったことにショックを隠せませんでした。

そして今年、そんなメロキュアがアルバムを発売すると同時にインストアライブをするということ。あのときの悔しさはもう晴れないけど、それをもう繰り返さないためにはもちろん行くしかない、という一心で渋谷までやってきたのでした。
そっか、リハを含めると結局1時間近くあったのか。公開リハで1曲目「知らない曲だ」と思ったら「笑顔の連鎖」で、2曲目は「1st Priority」の末光さんアレンジバージョン、なんかABメロのパートが替わってるように思ったけど気のせいかな。それはアルバムが出たときの楽しみにとっておくか。そしてこのときにようやく私のなかにメロキュアが「戻ってきて」、ちょっと感極まってしまいました。

そして1曲目はオリジナルの「1st Priority」、2曲目は「ふたりのせかい」の川口圭太アレンジバージョンでした。この2曲目もなんていうんだろ、曲に「新しい息吹が入った」ように感じて、メロキュアが「動いている」ことを実感したのがやっぱりうれしかったし感激したんだ。これを見せられて「メロキュアは終わってる」なんて言う人なんかいないだろうし、それだけのものをしっかり届けようとしてるんだなあ、と思ってね。

3曲目は「Agape」、最近のmeg rockライブでは定番になりつつあって正直「これだあ」という感動は薄かったけど、それはメロキュアにとっての「スタンダード」だからだとも言えて。この曲で彼らを知った方も多いだろうし、歌わないことは考えられないか。そして恒例の(なんかしょこたんライブでもしたらしいという噂の)おにぎりタイムのあと怒涛のメドレー突入、曲目は「Sunday Sundae(イントロのみ)〜愛しいかけら〜向日葵〜「虹を見た」〜ALL IN ALL〜めぐり逢い〜ホーム&アウェイ」でした。

そしてそのあとのMCで、9月にメロキュアとしてのワンマンを行うことが発表されました。頭の片隅に「恒例の年末ライブをメロキュアでしてくれればいいのに」という思いはあって、それがまさかこういう形で実現するとは思ってもみませんでした。これはなんとかしなくちゃいけないね。そして今回は(一応)インストアサーキット最終日ということで最後に「Pop Step Jump!」を演奏し、その時点で後ろの予定が詰まりすぎてたため出ていかざるを得なくなりました。

去年の年末のワンマンで「来年はメロキュアイヤーになる」と言ってたロックちゃん。その言葉が、想像を遥かに越える規模で現実となっていく、その様子を追いかけていくことができるという喜びが会場からもあふれていたように思います。それは、やっぱりメロキュアが「そこにある」からで、それがどれだけ大事なことかを思い知らされるイベントになりました。うん、まだ今年は3分の1も残ってる、まだまだ何があるか彼らから目が離せないぞ。