image あれなんだったっけ、knaveの予定をチェックしてたらNeat'sが大阪にくることがわかります。一昨年のMINAMI WHEELで素敵なライブを見せてくれたので「どこかで見たい」と思ってたし、予定としても合いそうなので見に行こう、となりました。
まず会場に入って、客層の幅広さにちょっとびっくりしたんですよね。「RYTHEMを知ってる人がほとんどなのかなあ」という想像とは裏腹に、男女比としては「ちょっと男性が多いかな」くらいだったし、それ以上にたぶんRYTHEMとか知らないんだろうなあっていう世代も割といたし。最近の彼女を知って「見に行こう」って思ってる人が多いのは、彼女自身がちゃんと努力をしてるっていうことなんだろうと思います。

そして会場が暗くなり「いよいよ開演か」というときに、普段knaveではリハーサルと終演後にしか開かないはずの楽屋と客席を隔てる扉が開きます。なんだろ、と思う間もなく客席から歓声が上がり、そこから彼女が出てきました。はじめの曲は客席の後方から生声で歌ってて、ちょっとうしろのほうにいたこともあってなかなか素敵な時間だったのです。

前半は「Neat's Bedroom Orchestra」としてソロで登場し、髪もアップにしてたし妖精をイメージしたような服だったっけな。彼女の声質もかなりよかったし、それ以上にMCとかも含めたイメージの作り方がものすごくよかったんですよね。ループマシンも使ってたし、シンセサイザーみたいな楽器だったし、いろんなものを使って彼女が「作りたい」世界をしっかり表現していたように思えました。そのなかで会場から言葉を募ってサンプリングしたり、最後の曲はお客さんの声をサンプリングしたり、そんなのも含めて「みんなでライブを作る」空気を完全に作れてたし、それでも彼女の世界をきっちり出してたし、あのバランス感覚はそう簡単に表現できないもん。

そして後半は「Neat's Has No Friends」として、サポートにGt,Ba,Drを迎えてのステージになりました。これがね、髪を下ろしてたしたぶんグッズのTシャツだったし、前半とはまったく雰囲気が違ったんですよ。ゆったりめな曲ってほとんどなくて、とにかくみんなで飛び回っていました。それでもやっぱり彼女の世界は崩れてなくて、むしろ「これもNeat'sなんだ」という幅広さをしっかり見せつけていましたね。

彼女の立ち位置をどう見るかでその見方は変わってくると思うのですが、RYTHEMを知ってると「アイドルっぽい」見方をしてしまって。そう見ると、「あれだけしっかり歌えて自分の世界を出せるアイドルってどれだけいるんだろう」とか思ってしまっていました。RYTHEMでも彼女たちの世界は出せていたのでしょうけど、ソロになって自分の「やりたいこと」がしっかり見えていて、それにどんどん磨きをかけているんだなあ、なんて思いながら見てたもん。この春には星空の下でヘッドフォンフェスを開催するとか、そういった「やりたいこと」をしっかり実現させてしまう力はホントすごいよなあ。それにしても特に後半はあっという間だった、アップテンポな曲が多かったとはいえあんなにたたみかけられたらやっぱそうなっちゃうか。でもそれって「また見に行こう」って思ったってことでもあるんだ、また機会があれば見に行きたいな。

4月にコンセプトアルバムを出すって言ってたっけ、いまはこれが最新アルバムかな。バンドの3曲目で「この曲は反則だあ」って思った曲があって、どうやらそれは6曲目「新世界」みたいだ。