そろそろ年末ということもあるのか、今日はこれでもかという
くらいにライブがかぶり倒しておりました。そんななかでかなり
迷ったあげく選んだのは、また3年くらいライブを見ていなかった
SHAKALABBITSでした。彼らにとって、このライブがどんな
位置づけであるかも知らずに。


なんだかんだあって、19時20分くらいに着きました。はじめの
ほうで思っていたのは「やっぱうまいなあ」だったりします。
彼らの世界がしっかりできていたし、それをステージできっちり
表現できてるんですよね。「そんなの当たり前」なのですが、
だからこそ大事なことなんだと思うんですよ。

そしてそのあとのMCで「15年目」ということばが耳に入り、
あわててチケットを見てみると確かに「15th ANNIVERSARY」
の文字がありました。そうなんだ、もう結成してから15年目に
はいっているのか。そういえばイントロに入るたび歓声が
上がってたっけ、むかしの曲もいっぱいあったんだろうね。

そう、実はシャカラビの曲ってきっちりわかるのは
「MONSTER TREE」くらいで、全体でも「あ、これなんか
聞いたことある」って思ったのはそんなに多くなかったです。
それでも、どの曲を聞いても彼らの「らしさ」があふれてて、
それがホントよかったですね。ちょっと「JAMが続けてたら
どうなってたのかなー」なんて思ったりもしたし、まあそれは
いろんなところに失礼かもしれないけど。

前のほうのMCで「今日は34曲あるから」なんて言ってて、
どんどんとたたみかけるようなステージでした。今日は遅かった
こともあってロッカーが使えなかったので後ろのほうで見て
いましたが、たぶん荷物がなければもっと前に行ってたろうし、
だいぶバテてたような気もします。

そんなことを考えながら「そろそろ終わりが近づいてきたかな」
と思ったとき、とある曲でみんなが大きな輪を作りました。
そして、Gtの「入ったらいいじゃん」のひとことで、
ワイヤレスを使っていたVoとBaがその輪の中で1曲歌って
くれたんですよね。はじめに「きちんと歌いたい」って
言ってたこともあるかもしれないけど、輪は小さくなったものの
アーティストの邪魔は全然してなくて。あの光景は、なんか
伝説にすらなりそうな気がしたんだ。みんながいいファンである
からこそ、彼らも客席に降りたんだろうし、それをきちんと守る
ことができるんだ、ということをね。
(追記:この曲、「ポビーとディンガン」でした。自分でも持ってると
思ってなくて、この曲がHD60GD9からかかってきたときにかなり
びっくりしたもんな。)

「MONSTER TREE」は、アンコールのラスト前でした。ここでも
みんなが輪になって1番を熱唱し、そのあとで一気にはじけて
2番が始まりましたっけ。そんな光景を見ながら、彼らはこのまま
どこまででも行けるんじゃないかなあ、と思ったんですよ。
これだけすてきな「チーム」を持っているアーティストって、そこまで
いないんじゃないかな。その中にちょっとだけでも混ぜてもらって、
とってもすてきな夜になりました。