「今日はどこ行こうかな」と考えているとき、どこからか
招待メールがやってきました。そのメンバーがしばらく
見ていない初音と最近ラジオでよくかかっている
山根万理奈ということで「ちょっとおもしろそうかも」と
思い、結果当選したので行くことになりました。

まずは、山根万理奈の登場です。ギター弾き語り。
彼女ってシンガーソングライターなのかなあ、
というのがまず感じたことで、なんとなく彼女の
雰囲気と合ってない曲がいくつかあったように
思ったんだ。最近ラジオで耳にすることが
多くて、実際にライブを見てみるとまだそこまで
歌えていないように思えたので、まずはその
レベルまでどう引き上げるのかだと思います。
中盤でやってたダメ男のうたとかはおもしろいと
思ったし、何かきっかけがあれば一気に伸びて
いくように感じました。そうそう、吉田このみ
対バンしてるところを見てみたいと思ったな。
たぶん、彼女に足りないものが見えてくるような
気がしたから。

そして後半は初音です。ピアノ弾き語りで、
途中カラオケが4曲ありました。彼女は
4年くらい前にデビューしたはずで、さっき
調べてみると2008年2月、2010年2月とほぼ
2年に1回ペースでライブを見ていたんですね。
1回目に見たときは「その儚さがいいなあ」と
思い、2回目に見たときは「なんか普通になって
しまったなあ」と思っていたようです。そして
今回の感想をひとことで言うと「大人になった
なあ」ですね。
なんて言うのかな、彼女の歌声に「芯」の
ようなものを感じたんですよ。デビュー曲
「恋、花火」も歌ってくれましたが、それは
4年前に聴いた曲とは違うように感じたくらい。
それは、デビューしてからこれまでの日々の
積み重ねがきちんと力になっているんだろうな、
と思いながら聴いていました。

そしていろんな曲を聴くと、けっこう自分のことを
きちんと切り取って曲をつくっているんだな、とも
感じました。アンコールの曲は「東京に出たときの曲で、
御堂筋線で淀川を渡るときの風景とか新大阪駅の
26番ホームとかを混ぜながら書いた曲」と言って
ましたっけ。この曲はそこまで説明すれば大阪の
人だったらある程度風景が浮かんでくると思います。
そんな風景を「うただけで」出すにはもう少し時間が
かかるかもしれませんが、他の曲を含めて「風景を
浮かべられそうな」曲がかなりあったと思います。
そしてそれが前回見たときにいちばん足りなかった
ところで、彼女の成長が見えたところでした。
それを見ただけでも今日来たかいがありましたし、
「また見に行こう」と思わせてくれるのです。