川村結花のライブを見るのは2002年12月以来、
実に9年ぶりのこととなります。間に上田現さんの
追悼ライブをはさんでるとはいえ、あのときから
それだけの時間が流れたのか。それだけ見に行く
ことができなかったのはそれだけの「想い」が
あったからで、そう考えるとあの頃の自分にどう
説明をつけるだろうな。その意味で、今回は
川村のライブに「9年ぶりに行きたくなった」
んだ。いままでは「こんなのじゃ行けない」って
思ってたから。
今回は「独奏」ということで、グランドピアノを
弾き語っていました。それもあるのかな、かなり
ゆったりした曲が多く、目を閉じていると
夢の世界へ引き込まれていくようでした。
知ってる曲と知らない曲が半々くらいだったかな、
それでも全体を通して「川村結花の世界」が
しっかりとできており、それがとても暖かかった
ですね。昔の曲のコーナーだったのかな、
「Home」「Every Breath You Take」
「朝焼けの歌」と3曲続けた箇所があって、
そこで「やっぱいいわ」と彼女の良さを感じる
ことになりました。

彼女ってデビューから16年くらい経つのかな、
その「経験」を感じる曲もいくつかあったように
思います。1曲目だっけ、「彼女のリアルな思い
なんだろなあ」という曲があって、そんな曲が
出てきたことに少しびっくりしたりもしていました。
それは、私がほとんど彼女のライブに行って
なかったことがいちばんの原因だろうけど。

そしてMCは相変わらずでした、というか、
いままでの感じだと「大阪のおばちゃんみたい」
だったのが年を重ねて「みたい」が取れてしまって
いました。でも、それが彼女の良さだよね。また
昔のラジオを聞きたくなったもん。

国民の9割くらい知ってるんじゃないか、という
「あの曲」をしませんでしたが、まああれは
「彼女の曲」と言い切れない部分があるしね。
川村結花というアーティストは、私が見て
いなかった間にその世界に磨きをかけて
いたことがよくわかるステージを見せつけられ
ました。やはり、ずっと活躍している
アーティストは違うわ。