最近よく見に行くようになった野辺剛正が、
片岡大志とのツーマンをするらしいという
情報を聞いたときに「これは行かなきゃ」と
感じたんですよね。片岡大志という人は
けっこういろんなところでプロデュースを
していたりもするのですが、奥井亜紀さん
あたりともけっこう仲がよかったりして
意外と「近いところにいる」イメージが
あったんです。そんな状況だし、行って
損することはないだろうと思っていたら、
その通りのいい夜になりました。

今回はツーマンという形ながら、それぞれが
ひとりで歌ったのは前半に3曲まとめたパートが
あったのと、後半のはじめ交互に2曲ずつ歌ってた
パートがあったくらいだったかな。それ以外は
お互いの曲を2人で歌ってみたり、ピアノや
ギターで参加したりという形ですすんで
いきました。それがライブをすすめるにつれ
しっくりときて、どんどん「乗ってきた」
ように思えたのが非常に興味深かったです。
特に野辺さん、「ダメージの詩」あたりで
弦を切ってしまい、そのまま最後まで
やりきってましたもん。

片岡大志を見るのははじめてで、けっこう
カバーが多かったのかな。それでも、それらの
曲をすべて「自分のものにしている」ように
思いました。特に、かなりいろんな歌い方と
いうか「息の混ぜ方」を持っていて、それを
自由自在に操る様子は「すごいアーティストだ」
と思わせるには十分でした。

ここまででも大満足のライブでしたが、最後に
もっとすごいものが待っていました。本編の
最後の曲を聴いて「あれ、なんか聴いたこと
あるかも」と思って、サビの歌詞で「え、
こんなタイトルの曲知ってるな」と感じた
曲があったんですね。あとで大志さんに
聞いてみると、やっぱり「すっごい昔の曲」
でした。「Hello バイバイbye」という
曲なのですが、私自身おそらくこの曲は
ラジオでかかっていたのをちらりと聴いた
くらいで、そんなに印象がなかったんですね。
それでも「なんとなく残ってた」ということ
自体、彼が希代のメロディーメーカーである
証明なんだと思います。ホントにいいライブを
見たと思うし、そんなライブを見ることが
できたことに感謝しています。