今日のサンガさんは、FC東京との
試合でした。いやあ、こんな
結果になってしまったのは
「最終節だから」以外の
説明ができないんだよな。
 サンガさんはとっくに来年のJ2降格を決めて
いますが、FC東京は今日勝たなければ、神戸の
結果によってはJ2降格の可能性がありました。
おそらくそれを見越し、FC東京は試合のエンドを
変えて前半サポーター側へ攻めるようにしたり
試合開始からとにかく攻撃の意識が出ていたりと
「前半で勝負を決めよう」としていたように
思います。それこそ、「全員攻撃、守備は知らん」
くらいの勢いでしたね。

 果たして、それは完全に裏目となりました。
攻撃に重点を置きすぎた結果サンガさんの
カウンターがいままでにない頻度で発動し、
試合開始直後からノーガードの撃ち合いと
化していました。それはサンガさんにとっても
「最後の試合くらい勝とう」という意識が
あったためでもあります。とはいえそこは
J1最弱チームの1つであるサンガさん、
普通の守備ができていればここまでカウンターを
発動できるわけがないんですよね。それを
許せるくらいの守備しかできてないFC東京を
見て、実は開始10分くらいで「相手は前半で
試合を決めにきてる。ならば、前半に失点を
しなければ勝てるんじゃないか」という
予感がありました。

 その予感は、最高の形で現実に近づいてきます。
前半30くらいでしたか、CKのこぼれ球を
ドゥトラがきれいに蹴り込んでサンガさんが
先制してしまいます。その時点でヴィッセルは
勝ってたのかな、となるとFC東京が残留を
するためには2点が必要になります。そのため
いままで以上に攻撃的にならざるを得ず、
そして守備がおろそかになっていく、という
悪循環にはまっていました。
(12/5追記:なんかいろいろ違いますね。
スローインのクリアを太亮が拾い、その
クロスをドゥトラが頭できれいに決めて
くれました。このゴールが前半34分、
そして神戸の先制は前半31分ですね。
サンガさんの試合のほうが2分早く
はじまっていることもあり、スカパー!を
見ているとちょうど実況の方が神戸先制の
一報を伝えた直後でした)

 そういう焦りは、やっぱりパスの精度にも
影響してしまいます。今日のFC東京は、
味方へのスルーパスを簡単に取られていたん
ですよね。サンガさん的にはそれを前にいる
3人に預ければカウンター発動、という
状況だったので、たぶん相手が相手なら
前半で2-3点取られていてもおかしくなかった
でしょう。それだけ、降格というプレッシャーが
重くのしかかっていたように思います。

 1-0で前半を終えたサンガさん、後半は
予想通りFC東京は前半以上に攻撃的に
変わっていきます。それをジャンボの
ファインセーブや大剛のスーパークリアなどで
かろうじてかわし続け、どちらも得点を
取れないまま時間だけが過ぎていきます。そして
89分ですかね、FC東京が攻撃しかしていなかった
ところをドゥトラが簡単に抜け出し、GKもかわした
ところでファウルを受けPKを獲得します。それを
ディエゴがきっちり決め、2-0、もうFC東京に反撃を
する力は残っていませんでした。

 サンガさん的には、完全に相手の自滅とは
いえ4勝目をあげたこと、個人的には最終節にして
ようやくリーグ戦での勝利を見ることができたので
久々にかなり気持ちのいい時間を過ごしています。
とにかく、今年のサンガさんはほとんどいいところが
なく1年を終え、来年はJ2で戦うことになって
います。来年に向けても言いたいことはあったり
するのですが、それは来週のサポミが終わった
あとで。とにかく、今日は久しぶりの勝利に
ひたることにしよう。

J1リーグ 第34節
京都サンガF.C. 2 - 0 FC東京
得点 34分 ドゥトラ(京)、90分+1 ディエゴ(京)