代表ネタを書こう書こうと思っていたのに、気がつけば
試合が終わってしまったわけで。そんなわけで、今回の
W杯での日本代表の戦いを改めて振り返ってみましょうか。
 まず、予選リーグ3戦目から書きますか。今さら
書くまでもなく、この試合は「今までの代表で最高の
試合だった」と思っています。個人的には「おそらく
勝ちに行くだろうけども世界はそんなに甘くないし、
なんとか引き分けに持ち込めれば」と思っていました。

 それだけに、まずFKで先制できたのは素晴らしいと
思いましたし、それ以上に1点返されたあとの3点目、
こういうことができるチームになったことがすごく
うれしかったです。とはいえ、この試合はデンマークから
見ると「勝たなければならない」試合だったわけで、
それだけ前がかりになったために得点チャンスが
生まれたという部分もあったと思います。

 それを踏まえて、昨日行われたラウンド16。全体的な
感想としては「組織的な力はそれほど変わりはなかった
けど、個々の力は明らかにパラグアイの方が上。それを
無失点に抑えたことは十分に評価できる」というところ
でしょうか。ただ、逆に見ると「得点のにおい」はあまり
せず、120分戦っての「引き分け」は妥当だったように
思います。

 この2試合を考えると、FIFAランクで日本は45位、
デンマークは36位、パラグアイは31位にいます。
このあたりの相手に対し「守備的に戦うのなら互角」
ということが、今の日本代表なのかな、と思います。
その現在地がわかったことが、このW杯でいちばんの
収穫だったでしょう。その「成果」を持って帰って
これたことを、素直に喜びたいと思います。

 まあ、PK戦に関してはtwitterでも書いたように
「次のステップへ進出するチームを決定するための、
くじ引きよりちょっとだけ実力差が出る方法」だと
思っているので、そこでの結果は受け止めるしか
ないでしょう。この実力を次のW杯まで維持できれば、
今度はサッカーの神様が微笑んでくれると信じて
4年後に向かえばいいと思います。ブラジルW杯への
挑戦が、またはじまるんだ。