8e8d63b6.jpg 夏フェスはアーティストを
見ること以上の楽しみも
たくさんあるんだ、という
ことがわかりました。
写真は、カエラさんステージ
直後の夕日です。

 今回特に印象に残ったのは、TOMOVSKYと筋肉少女帯の
40代コンビです。オオキトモユキさん(仮)は
スタート前に柔軟体操をはじめてみるわ、ステージを
ところせましと駆け回ってマイクの線が絡まるわ、
それを直すスタッフに対して大きく礼をしてみるわ、
本当にやりたい放題でした。しかも、今回は
不思議ライブで見たときと違っておそらく酔って
いません(笑)。

 そしてX JAPANさん(仮)は、「老人をいたわれ」と
言ってみるわ、「代表曲はガンダーラです」と言って
のけるわ、本当に歌った代表曲は「元祖高木ブー伝説」
だわ、こちらもやりたい放題。とはいえ、彼らは
「80年代後半のバンドブーム時代を忠実に再現した」
と言われれば…いや、みんな知らないと思って嘘を
言い過ぎ(笑)。

 彼らにYO-KINGと奥田民生を加え、昼間に40代が
4人つづきました。なんだか自分の歳を感じる
一方で、それでもがんばっている彼らはやっぱり
すごいなあ、と思いながら見ていました。

 また、トリをつとめたのはCoccoでした。なんだろ、
大げさな言い方をしてしまえば「彼女は歌うために
生まれてきたんだ」と思えるほどの衝撃を受けたん
ですね。彼女の声が私まで届くとき、曲だけでは
なくて、彼女の持つ思いがすべて届けられている、
という感覚かな。とにかく、改めてものすごい
アーティストだと認識させられましたよ。そんな
声で「強く儚い者たち」を聴かされれば、その
衝撃は本当に今までないものでした。あの曲、
改めて聴くと、いろいろ考えさせられましたね。

 ほかにもたくさんのアーティストがすばらしい
演奏を聴かせてくれ、夏フェス初体験の私でも
大満足な1日でした。また、来年も行ってみよう。