12年半くらい前になるのかな、「午前5時46分頃、東海地方で
震度4の地震がありました。震源地は調査中です」と一報が
入った地震があります。もちろん、これはのちに「阪神・淡路
大震災」として語り継がれることになる「平成7年兵庫県南部
地震」で、震源は兵庫県なのですが、東京管轄の地震計データが
関西管轄の地震計データよりも伝送タイミングが早かったため、
まず(相対的に被害が少なかった)東海地方の記録を発表した
ものです。

 なぜ今頃になってそんな話をしたのかというと、今日
発生した新潟県中越沖地震も同じようなことが起こって
いたんですね。朝起きてネットニュースをチェックした
ときには新潟県側の震度情報がなく、「ん、新潟で地震?
でも最大震度は長野だし、この観測点は気象庁管轄の
観測点ではないし、『はずれ値』の可能性もあるな」
という判断をして「大したことない」と思いこんで
しまったんですね。そのあと昼間のニュースで被害状況を
聞いたときに、この判断が重大な間違いだということを
思い知らされました。

 何がショックだったって、兵庫県南部地震で同じような
経験をしておきながらそれに気づかなかったことです。
あれから明日で12年半、改めて地震のこわさを思い知る
出来事になりました。被災者の方々と被災地が1日も
早く回復することをお祈りしていますし、できることが
あれば微力ながらも協力したいと思っています。

 この件で思い出したので、関係ないけどさらっと書いて
おくか。さらに兵庫県南部地震の場合、神戸市の地震計が
データを気象庁に伝送せず、神戸市の震度を発表したのは
地震発生から約1時間後だったと記憶しています。
気象庁の地震情報ページを見ていると、そのときの
教訓からか「震度5弱以上と考えられるが現在震度を
入手していない観測点」という欄がありますね。一番下に
あるのが玉に瑕ですが。
 …ひょっとすると、これを見落としてたのが判断を
誤った原因かも。