今週のはじめにラジオを聞いていると、せっちゃんの
新曲が流れました。その曲は「ひょっとして、今までの
せっちゃんの最高傑作かも」と思うくらいいい曲で、
「そういえばせっちゃんのライブってまだ見たこと
ないよなあ」とちょっとだけ考えていました。そんな中、
「当日引換でまだ間に合う」というせっちゃんの
チケット情報が目に入り、仕事も大丈夫そうだと
チケットを押さえたのは昨日のことでした。そんな
偶然が重なって、私はいまZeppにいます。

 1曲目からしっとりと、MCもそこそこに、
どんどん歌っていきます。とにかく、その姿が
本当にかっこよかったです。「ああ、かっこいいって
こういうことか」と見せつけられているみたいに。
その独特のオーラが、とにかくすごかったです。
これが、本当の「存在感」なのか。

 私が知ってた曲は、新曲「ベリーベリーストロング」
を含めて全部で6曲でした。ただ、何曲か
カバー曲があったのですが、それはもし原曲を
知らなければ「せっちゃんの曲だ」と認識を
していたでしょう。もちろんせっちゃんの実力は
知っているつもりでしたが、そんなものじゃ
なかった、ということを思い知らされました。
人の曲を完全に自分の世界へ引き込める人って、
こじまいづみさんくらいしか思い浮かばない。

 「せっちゃん」なんて呼ばれているけど、よく
聞いてみるとせっちゃんが歌う詞の世界は
「いつものヒトコマを切り取った」ものが多いん
ですね。私が「ベリーベリーストロング」の
世界に引き込まれたのも、そのヒトコマが
想像でき、共感できたからなんだろな、と
感じました。今年でデビュー15周年との
ことで、それだけのキャリアを持ちながら
これだけのうたを作っているのは、本当に
素晴らしいアーティストなんでしょう。

 アンコールで明日誕生日のだという
せっちゃんを祝ったケーキが出てきつつ、
最後はやっぱり「歩いて帰ろう」で盛り上がり、
全編にわたって最高のライブを見せてくれたと
思います。ああ、なんで今までせっちゃんが
こんなに素晴らしいアーティストだということに
気づかなかったんだろう。