以前はそれほどでもなかったwyolica熱が、HD30GA9の中に
アルバムを入れることで「かなりいい曲を書いてるなあ」と
感じるようになりました。そんな経緯もあり、過密日程が控えて
そうな気がしていたのでかなり迷っていたんですが、結局は
チケットを押さえていました。買ってから改めてチケットを
見てみると、タイトルに「Folky Soul」という文字が入ってる。
これ、先に書いたアルバムのタイトルなので、前からかなり
期待していました。このタイトルということは、azumiさんの
「うた」とso-toさんのギターだけ、ってことだから。

 その予想どおり、はじめはお二人でのスタートです。
「そういえば最近は彼らの話を聞かないなあ」とは思って
いたのですが、去年あたりからソロ活動をしていて、
今回のライブが「wyolica再始動」の意味合いもあるんだとか。
そのため、「うた」がいちばん伝わるこの形式でライブを
することにしたそうです。たしかに、これも彼らの持ち味
だもんね。

彼らのライブは2年前以来の2回目だったはずなのに、もう
「行った」ことしか覚えていなかった…というのは言いすぎか。
でも、azumiさんがあんなに低い声だった、という記憶は
全く残っていませんでした。歌声とのギャップは、かなり
いい感じ。

 3曲くらい歌い終わった後に、「今日は新曲も持ってきたし、
カバーも持ってきました」なんてことを。最終的に新曲は
3曲あったのですが、カバー曲として歌ってくれたのは
「time after time」(シンディ・ローパー、だっけ?)でした。
でも、私の知ってるこの曲とはアレンジも、世界観も全く違う
ものでした。これが彼らの力なんだろうし、それだけの世界を
持っている、ということなんだと思います。

 そして、それが終わったあとに「今日は2部構成で、あとで
パーカッションが入ります」というMCが。15分ほど休憩した
あとは、比較的アップテンポな曲を中心に聴かせて
くれました。そう、途中には「カップリング・コレクション」なんて
いいながら、カップリングになっててアルバムには未収録の
曲も聴かせてくれたっけ。

 アンコール2曲を含めて17曲ほどのステージでしたが、
本編最後の曲(「風をあつめて」)以外は曲紹介をしていた
気がします。MCはそんなに多くなかったものの、so-toさんの
一人しゃべりコーナーがあったり、なかなか楽しませて
もらいました。

 アンコールは、新曲1曲と「さあいこう」。そう、前回の
ライブではここで掛け合いをしてたのに歌詞を知らなかった、
という残念なことがあったので、今日は朝からこの曲が
頭の中を回ってたんだよね。掛け合いこそなかったものの、
この歌が聴けただけでかなり満足しています。

 あっという間のライブが終わったあと、なんとなく穏やかな
気持ちになっている自分に気がつきました。篠原ねーさんの
ような爆笑ライブも(!)、GO!GO!のような激しいライブも
いいけど、こういうこころを穏やかにしてくれるライブも
いいよね。