「デビュー当時から注目してました」なんて言っても、すでに
デビュー十週年を迎える彼女の前ではさすがに通用しなさそう。
この前CDの整理をしていたら彼女のアルバムが三枚も出てきた
ことを考えると前の発言はあながちはずれてもいないんですが、
なにせ十週年での初ライブです。さらに2002年に出された
ベストアルバム「Quarternote」以降は彼女の活動をあまり
追っていなかったこともあり、今回のインストアはかなり
楽しみにしてました。あるのを知ったのも偶然だったし。

 彼女の特徴は、なんと言ってもその声にあるでしょう。
例えば今日インストアがあることを知らずにタワレコへ
来たとしても、この声が流れてきたら「あ、小谷美紗子だ」と
気付いたと思います。それは十年を経過した今でも変わらず、
その重厚な雰囲気は健在でした。こういう「雰囲気」って、
アーティストでもなかなか持てないんだよね。

 今回は「小谷美紗子トリオ」として、アンコールを含め7曲
歌ってくれました。昔の曲を知ってると「だいぶん丸く、
わかりやすい詞を書くようになってきたな」と感じたのですが、
アンコールでは「少し古い曲を歌います」と「エリート通り」を。
…さすが。