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いやいや、敬愛するオクイシュージさんがまさかの映画監督ですよ。the pillowsのさわおさんに懇願されたとのことでしたけど、そんなこともあるんですねえ。そんな作品を見にいかないわけもなく、ちょうどさわおさんとオクイさんが舞台挨拶に来るというのもあって大阪上映2日目に見てきました。

※一応核心は書かないつもりですが、それでもネタバレだらけだと思います。これからご覧になろうと思っていらっしゃる方はご注意をお願いいたします。

個人的にthe pillowsを知ったのは「Tiny Boat」の頃だから1996年、そしてオクイさんを知ったのがラジオをはじめたときだから1998年だっけ。そのあとthe pillowsはまわりに聞いてる人がいるのでちょっとかじるくらいで、逆にオクイさんには演劇という世界も含めてどっぷりとはまってしまいました。だいたい、あのラーメン屋にさわおさんが来てたのを知ったのがだいぶ進んでからだったというところでお察しください。

そんなどちらかといえば演劇視点から見ると、まず平田敦子さんをああいう形で使えるのはいろんな意味で驚きましたし、ユカリの父親は見たことあるなあと思ったら美しい阿部翔平さんだったし、極めつけは隣人の野口かおるとオクイさんが...という「オクイさんらしい」仕掛けもかなり楽しめました。

全体的なところでは虻川役の岡田義徳さんがすごくよくて、あのオーラを出せるのはすごいなあと思ったりもしてました。そしてラストシーンで「王様になれ」という言葉が出てくる場面で「すべてがつながった」感覚になって鳥肌が立ちました。あれひょっとしたら演劇的なやり方なのかもだけど、そこまできっちり計算してたんだろうなあ。そういえば舞台挨拶でそのシーンの撮影中にさわおさんが乱入してしまいNGになったとか言ってましたね。

あと主役の岡山天音さんも、はじめから自信がついていく様子はなかなか興味深かったのですが「実はラストのライブシーンから撮った」というはなしが舞台挨拶でありまして。そのときの流れをしっかり見きわめて演技ができるのは俳優としてのすごさなのでしょう。後藤ようこさんもSNATCHとはまた違った演技を見せてくれたし、「the pillowsの映画」だけではないものが盛り込まれたとてもいい映画だったと思います。改めてだけどオクイさん初監督よね、いややっぱすごい人だわ。