全体的に見れば「負けなくてよかった」試合ではあるものの、去年は8月までなかった無失点試合だったことは大きく変わったことを見せられたように思います。内容としては「調子がよくないときの大木サッカー」という表現がいちばんしっくりきて、GK清水もロングボールはほとんど蹴らずにつなぐサッカーをしていたように思います。そしてスタメンに若手を使ってきたように相当な運動量でボールを取られても取り返そうとしていましたし、それで87分までしっかり持ったのも去年のことを考えれば相当に変わったところだと思います。
できたところもたくさんあったぶん、できなかったところもかなり明確で。いちばんはスコアレスということで、攻撃にいってサイドで追い込んでもまた戻したり、後ろでボールを回して攻撃の手を探す場面がけっこう多かったのです。そうなるとチャンス自体もそう多くならないし、最後交代で入ったビツさんとつーりおさんでゴールに迫ったような場面を増やすにはどうすればいいかを考える必要がありそうに感じました。あとまだパスが合わずに取られてカウンターを受けるシーンが多く、清水の好セーブに助けられたものの危ない場面もけっこうあったっけ。
それらの結果としてのスコアレスドロー、(その試合見なかったのですが)なんにもできずにやられた去年の開幕にくらべればいいスタートを切ることができたといえるかもしれません。ただ、それは新潟もまだ完成していなかったことも大きいような気がしていますし、J2のなかでは引いて守るチームも多いのでそういう相手に対しては通用しないかもしれません。まずは悪くない試合だったけど、まだまだ足りないことはたくさんあるんだ。ここからがスタート、長いシーズンがはじまったよ。