IMG_6807  The denkibranが結成20周年だそうで、このタイミングではじめてのワンマンを行うとのこと。その前からなんとなく気にはなってたもののちゃんと見だしたのは2015年か、それでもそこからはけっこう見てるし彼らのワンマンはちゃんと見ておきたいと思ったのです。

 こういうことを書いていいのかわからないのですが、終わってみていちばんの感想が「これは見るときのハードルを間違えたな」だったりします。たぶん「彼らの初ワンマン」という目線で見てたら「いろいろあったけど彼らの良さは十分に出てたしいいライブだったな」で終われるくらいのステージは見せてくれていたんですよ。はじめはちょっと抑えてたけど3曲目だっけの「美女で野獣」からペースが見えてきて、そのあと1パート飛ばしてMCをはじめたりしつつもなんとかまとめて安東さんがメインボーカルを取る曲にいき、そこからは一気に最後まで駆け抜けていってました。そしてアンコールもその雰囲気を持ちつつの2曲、全部で1時間半ちょっとは決して満足できないものじゃなかったし。

 ただ、「バンド活動20周年の集大成」ということばを挙げたときに、時間的にも内容的にも「もうすこしやれることはあったんじゃないのかなあ」と思っていたのです。ただどうだろうね、彼らって短い曲が多いから曲数的には多かったかもしれないし、アンコールで出てきたときに「メンバーが予想以上にへばってます」という言葉も出ていたし。そう考えると彼らの出せるものはしっかり出していたんだろうから、やっぱり彼らに対する期待が大きすぎたんでしょうね。

 20周年とはいえ、「僕らはまだ若い」と歌う彼らからすればまだまだ通過点なのかも。だとすれば、この先にまたパワーアップした彼らを見てみたいと思ったな。ワンマンという普段と違うステージはそう多くないのかもしれないけど、それでもそこがいちばん彼らを発揮できる場所であってほしいし、実際にそれを確かめる機会をまた見せてほしいと思います。