IMG_6789 正直に言うと「小谷さん来月も来るどうしよう」と思うところもあったのですが、すでにチケットを買ってたので仕方なくやってきたのでした。でも全部見られてよかったわ、はじめを見てるかどうかで見えかたもだいぶ違っただろうしだからこそ今日は来月とは違うものだというのが確信できたもん。

 なんとか開演ギリギリに着きまして、まずは小谷美紗子が見田村千晴のカバーを演奏しました。これ、「なんかピッチ不安定だなあ、さすがに固められなかったんだろうか」って思っていたのです、このときは。

 そして先攻は見田村千晴でした。ギター弾き語りで、何曲かループマシンも使ってたり。そしてここで小谷のおそろしさを知ることになるのでした。
 区麗情とか最近でいえばNakamuraEmiとか、意外とこういうアーティストはいるけどまったく引っかからないんよね。わたしのなかで彼らクラスで好きなのはLOVEあたりになって、彼女とくらべたときになにが足りないかくらべると「すべてが甘い」ということばに集約されます。たとえば音程にしても微妙に揺れてるからしっかり届いてこなかったり、ループマシン使ってる割にはリズムもちゃんとしてなくてちょっとしたズレが気になるし、そのときのコーラスで声の強さが変わるのでコーラスが「出入りする」感覚があったり。ひとつ突き抜けた特徴があれば違うけど、それよりもひとつひとつをもっと「きっちりする」ことでだいぶ受け取り方も変わるのかなあと思いながら聞いていました。
 で、そんな彼女を振り返ったうえではじめのカバーを振り返ると、小谷はそんな彼女の「特徴」までしっかり踏まえたカバーをしたのかもと思ったのです。だとすればものすごいことだな、「同じ舞台に立った」ことで喜んでるだけじゃほんともったいないし、それを見ることで彼女自身がどう受け止めるかで今後につながっていくかもしれないんだけどね。

 そして後攻は小谷美紗子でした。ピアノ弾き語り。いやいや、前半の攻めすぎたセットリストで大満足だったのです。
 なにせいきなり「Care me more, Care me」からはじまり、「雨音呟く」をはさんでの「見せかけ社会」でしたから。にしてもあの曲をひさしぶりに聞いて昔のつぶやきを思い返してたっけ、あれからどのくらい経ったのかすら覚えてないな。個人的に「これでエリート通りがきたら完璧だな」とか思ってたのですがさすがになかったです、まあそりゃそうか。

 後半は新曲も交えつつ、そのあとのセットは「stay」「the stone」「(新曲)」「儚い紫陽花」「3月のこと」、ですかね。そういえば途中のMCで「みんな私のことを知ってると思ってここに来た」なんて言ってまして、そのとおりの攻めすぎたセットはだいぶびっくりしましたしだからこそ彼女のよさを余すところなく出していたように思います。

 そしてアンコールは「手紙」をふたりで、ここでも見田村千晴を全力で潰していく小谷さんが最高にかっこよかったのです。これだけのアーティストが全力で立ち向かってくれたわけだからこれでなにも持って帰らないとかあり得ないですし、その意味で今後の見田村千晴には注目しておこうと思います。

きっといつか消えてしまう、
見田村千晴
RAINBOW ENTERTAINMENT
2017-03-15


MONSTER
小谷美紗子
Music For Life
2016-05-20