image 敬愛するオクイさんが主催する国産第1号の公演、いままではまったくタイミングが合わなかったんですよね。そのなかで今回はなんとか目処がついたのでやってくることができ、本当によかったと思います。

どうしよう、とりあえずストーリー的に時系列で並べてみましょうか。はじめに菊池水夢さんの語りのあと、明転したシーンでいちばん右にその菊池さんが縛られた状態で座ってて、そのほかの5人が自らの体験を語りだします。ストーリーがすすむにつれてそれがすべてつながり、それを知った菊池は…という感じですかね。

「安心」というタイトルの通り、そのことばがキーワードになって進行していきます。最後のところでそのことばについての説明がありましたけど、ただそのあとにあった最後の菊池の行動でそれがすべてではない気もしていて。とにかくテンポが早くてあっという間に「あれ、ひょっとしてクライマックス?」となり、そこまでに張られていた伏線を一気に解き明かしていったのはただただ「すごいわ」と思うばかりでした。

そんな演劇で菊池役の市岡拓さんはオクイさんたちの攻撃に対しかなり身体を張っていましたし、「美しい」阿部翔平さんもあの役がしっかりはまってたし、もちろん入江さん、川上さん、遠藤さんも素敵な役のはまり方をしていて。オクイさんも「この6人じゃなきゃできない」ものを出していたように思います、そういえばこれ再演って言ってた気がするけど初演ってどんなんだったんだろう、役者が違うこの演劇を想像できないや。

そうそう、今回はめずらしくまったく涙を出すことがありませんでした。その意味もちょっと考えているのですが、頭のなかが「感動する」より「考える」モードに入ってしまったからかなあと分析しています。「安心」の意味は本当にそうだったのか、ラストシーンはどういう意味だったのか、今回は台本を買うことが出来たのであとでそれを見ながらもう一度楽しみたいと思います。