image ひょっとして「なぜ松山で仕事をしてるはずの人がknaveにいるんだろう」と思われたかもしれませんが、その答えは簡単で「このライブのために帰ってきた」のです。メランコリーメランコリーと阪口喜咲がいっしょに見られるとか、もうこれはなんとしてでも見に行かなきゃなのですよ。なんとか段取りをつけられてよかった、これで心置きなく楽しめるぞ。
このメンバーなら絶対はじめから見ないと、と思いながら到着は18時33分、いつものように押してくれてよかったやつです。さて、こやってしっかり見るのひさしぶりだな、のんびりやりますか。

メランコリーメランコリー
女性Vo&Gt,男性Gt,男性Ba,女性Drのフォーピース。うん、やっぱりわかりやすくなってる。
去年とかって割と声を突っ込ませて勢いで勝負してたところがあったけど、今日の感じは声こそ前に出してるけど「歌詞を伝える」ことを優先して聞きやすくしてたように思えたな。1曲あべまっぽいのがあって、ひとつ目指してる形なのかもと思ったり。彼らの目標は明確だしそれに対するアプローチとしては間違ってないと思うので、あとはそこに結果がついてくるかだね。その意味でも今年勝負なんだろな。

阪口喜咲
前半3曲ギター弾き語り、後半3曲カラオケ。いやいや、なんだったんだろ前半と後半の差は。
前半は「ポケモン言えるかな」とか歌いつつわりかししっとりと、でもバンド時代のことに触れたあとの新曲は誰に対してなのかちょっと気になったり。そのまま聞けば相方だけど、さっきのメランコリーの影響もあってじっくり歌詞を聞いてしまって余計気になってたもん。そして後半は2曲目からステージを飛び出し、最後の曲に関してはもはや叫んでるだけだったからな。とはいえあれだけのパフォーマンスができるのはきちんと地力があるからだし、やっぱりその空間のつくりかたはすごかったのです。

ARKS
女性Vo&Gt,男性Gt,男性Drのスリーピース。ふーむ、やっぱりひとことで言っちゃうとギャルバンだなあ。
声の強さはあるものの、その歌詞がかなりギャルバンっぽいからな。悪くはないと思うけど、もひとつなにかがほしいかな。たとえば勢いとかでもけっこう違う世界を見せてくれそうだし、もっと刺すような歌詞を入れてみるのもおもしろいかもしれないし。

カヨコ
Vo&Gtで、サポートにGt。ああなるほど、なんか懐かしい印象を受けてたのはそれでだ。
はじめは「90年代後半のガールポップ世代とかぶるかな、かの香織とか上田まりとか」で、そのあと何曲か聴くうちに「ああなるほど、これって馬渡松子とか鈴木結女みたいなイメージだ」となりました。そりゃ懐かしいわな。ただ、その音楽であれば橘いずみくらいのパワーがほしかったんだけど、そこから見るとやっぱり足りないかな。「3人でも1万人でも」というMCがあったけど、それをどうステージで出せるかだと思います。

Cettia
ギター弾き語り。うーん、後半いろいろ考えてたけど難しいな。
まだ歌いだしてから3年くらいなんだ、もっと経ってると思ってた。ただやっぱりというか、曲も声質もYUIさんにしか聴こえなくて。それで後半「じゃあCettiaがYUIさんぽく見られないためにはどんな要素を加えればいいんだろう」と考えていたのですがまったく出てこなかったのです。なまじっかYUIさんも好きだからな。ただ、そう見ると阪口喜咲なんかはCettiaにないものを持ってるし、ちょっとでもなにかをつかめるとおもしろいのかも。あとLOVE(ex.CORE OF SOUL)の要素なんかもおもしろいと思ったっけ、ただあれは半分くらい才能だろうから難しいところ。

#あ、そうそう。転換のBGMがアルバムを流してたみたいでちょっと興味深かったです。1-2がスピッツ、2-3がリップスライム、3-4が明るい女性っぽかったけどわからず、4-5が洋楽で、終演後にくるりだったと思います。