なんだかんだで小谷美紗子が大阪に来るのは3年ぶりくらい
なのかな。彼女のライブは毎回さすがのクオリティを
持ってくるので、今回もどうなるのかかなり楽しみに
していました。

えっと、あんまり時間が取れないかもしれないのでとりあえずざくっと。

・やっぱクオリティの高さがすごかったです。トリオ編成なのに、きっちり
歌を作っているんだもん。

・やっぱ小谷のすごさって「手紙」のようなバラードで発揮されるな、と
改めて思いました。彼女って表面的に聴いてしまうとあんまり感情を
出してないように見えて、実はその感情の変化はものすごいものが
あって。それは「かなり落ち込んだときに作った曲」なんかにも現れて
いて、あの感情を拾えるかどうか、が彼女のことを好きになれるかどうか
なのかもしれない、なんて思ってます。

・東日本大震災のあと、歌えない時期があったようで。そのあとに
出てきた曲は彼女らしいと言うか、「見せかけ社会」とか「エリート通り」
とか歌ってた彼女なら当然そういう方向になるよね、というきっちりと
今の社会を風刺したものでした。

・そう、そんな昔の曲たちにくらべて、今の曲たちはかなりわかりやすく
なっていたように思います。それもまた、彼女自身の成長なんだろうと
思いながら聴いてたっけ。そういえば「はじめてファンのことを考えて
作った」なんて曲があって、それは確かに「僕ら」ということばを使って
いて。そのことばだけで、かなり新鮮に思えたんだ。

「史上最高の曲数」ながらアンコールを含めても2時間なかったかな、
でもそのなかで彼女の世界をきっちりと見せる、いいライブだったと
思います。これからも、そんな歩みをしっかり続けてくれるだろうし、
たまにはそれをのぞきに行かなきゃな、と思わせる夜でした。

us
小谷美紗子
HILLSTONE Records
2014-01-22