年に数回のペースで大阪へ来てくれる
いしのだが、また戻ってきてくれました。
...とはいえ今回は京都で、大阪では
なかったり。今回のツアーは普段あまり
行かないところがメインのようだし、
それなら京都に来てくれただけでも
感謝しなきゃ。

会場は京都府庁旧本館の正庁というところで、
もともとは会議室として使っていたところかな。
天井も高くて、ライブハウスとは違った独特の
雰囲気を持っていました。そのなかでいよいよ
いしのだが登場し、開演をむかえます。

今回はあまり聴き慣れない曲が多く、たぶん
あたらしめの曲が多かったんじゃないかな。
それは新曲が増えてきていることもあると
思うし、それだけ彼女の経験が増えている
ということでもあるような気がします。

そういえば今回は、なんとなく「そこまで
調子はよくないのかな」と思っていて。でも
MCを聞いていると、どちらかといえばかなり
「まっすぐに」なっているようにも感じました。
彼女、東日本大震災後に宮城県でボランティアを
しているそうで、そんなはなしもだいぶん出て
きたんだよね。それが彼女自身の生き方にも、
そして曲にも、かなりの影響を与えていくん
だと思います。まずは、そこに行く「覚悟」が
できただけですごいと思うんだ、その覚悟を
持てなかった人として。

彼女のライブは今年はじめてだったのかな、
いままでのライブとはちょっと違った感情も
持つことになりました。そうかあ、こういう
気分を味わうんだね、なんとなくわかって
きたかも。

アンコールは生歌で「海」を披露し、なんだか
素敵な時間はあっという間に過ぎていきました。
こんな時間をまた過ごしたいと思うし、そう
思えただけでも大満足のライブでしたね。