eo MUSIC TRYで一昨年グランプリを獲得した
寺前未来さんと昨年グランプリを獲得した
カルマセーキが2マンライブを行うのなら、それは
行かないわけにはいきませぬ。現在乗りに
乗っている2組のライブを見ることができるとなれば、
以前からかなり楽しみにしていました。

 まずは寺前未来さんが、ギター弾き語りで登場です。
カルマセーキのカバーを含めた全10曲、そのなかで
前作「Home Town」からは「泣けてくる」だけでしたか。
再来週にも2ndアルバムが出るということもあるの
でしょうね。以前から聴いていた曲も含めて、やはり
声の表現力が上がってきたな、と感じました。それは
以前の雰囲気とはすこし違ったものになっていても、
寺前未来というアーティストの存在感を存分に出せる
ようになってきたと思います。さあ、ここからも彼女の
勢いはとどまるところを知らなければ、この先が
かなり楽しみになってきました。

 そして後半は、カルマセーキの登場です。Vo&Gt,Gt,
Ba,Drで、Drは女性ですね。聴いてると半分くらい
知ってる曲があるのは、それだけ彼らのライブに足を
運んでる、ということなんでしょうね。やっぱり
いちばん似てるのはレミオロメンだよなあ、と思い
ながら、新曲として紹介された曲はちょっと
カーネーションっぽい雰囲気がありました。うん、
そうやってもっと引き出しをひろげることができれば、
かれらはもっといいバンドになることができると
感じました。そんな日も、そう遠くはないはず。

 そして、2マン企画ということで、お互いの曲を
カバーしていました。カルマセーキは
「ハートビート」を歌ったのですが、これがかなり
メロディをアレンジしていたんですね。そこが
カルマセーキというバンドを形成してる根幹の
部分なんだろうな、と思いながら聴いていました。

 そして最後に寺前さんが登場し、カーペンターズの
「Top of the World」をカバーしました。ここでも
カルマVo.間瀬さんはメロディを変えており、
やっぱり歌いやすいメロディを追っかけているん
でしょうね。

 アンコールは寺前さんがカルマセーキのカバーとして
歌った「バタフライ」を。これも、やっぱり寺前さんが
歌うのとはかなり違ったイメージでしたね。そんな
実力派2人によるイベントは、予想に違わず素晴らしい
夜をつくってくれました。