今日のサンガさんは、ヤマハにてジュビロとの
対戦でした。これまでヤマハでは1分9敗、とても
勝てる要素がない場所で、あんな劇的な展開が
起こるとは想像もしませんでした。

 相性の悪さを象徴するかのように、失点は
チエゴさんのパスミスがきれいにイグノへ渡り
決められたものと、かなり微妙な判定でのPKと
いう(ちなみに、今日の主審は岡田正義さん。
あのシーン、前田は「飛んでる」ように見えた
ので、あれを認めればみんな転ぶだろうな、
というレベルに思いました)2つでした。今までの
サンガさんならそのまま1点も奪えずに終わって
しまうはずが、今日はヤマハで3得点を挙げて
しまうのですからそれこそ「歴史的」です。

 試合のあと、脳裏に浮かんだのは去年の
日本平
でした。あの試合はゴール裏で見て
いましたが、終盤2-3で負けていても
「日本平でこれだけの試合ができるようになるとは
サンガさんも成長したなあ。今回は無理でも、
次はきっといいゲームをしてくれる」と思い
ながらの観戦でした。そのときは後半の
アディショナルタイムに正秀にいさんが決めて
引き分けに持ち込み、日本平ではじめて
勝ち点をもぎ取ることができたわけです。

 そう考えるとヤマハでの唯一の引き分けも
パウがアディショナルタイムに決めたもので、
サッカーの神様がこれまでのごほうびとして
劇的な展開を用意しているのかな、とか安易な
ことを考えてしまいます。とにかく、この勝ちは
ただの1勝では決してなく、サンガさんがJリーグに
参入以降1度たりとも勝ったことのなかった
ヤマハスタジアムで、いや、日本平やエコパ、
そして草薙まで含めた静岡県内での初勝利という
「歴史的な1勝」なのです。

 そんな「歴史的瞬間」を見ることができた人たちは
本当にうらやましいですし、それをテレビでしか
見ることのできなかったことを後悔してもいます。
でも、まだまだサンガさんにとって成し得てない
壁はたくさんありますし、それだけ「歴史的瞬間」に
立ち会うチャンスはある、ということだと思います。
こういうことがあるからこそ、サッカー観戦は
やっぱりやめられないんだ。

J1リーグ 第4節
ジュビロ磐田 2 - 3 京都サンガF.C.
得点 20分 イグノ(磐)、47分 ディエゴ(京)、
58分 前田(磐)、66分 柳沢(京)、
90+2分 中山(京)