思いっきりサザエさん症候群にさいなまれている中、
やっぱり見ておきたくてブラントンまでやってきました。
ここはいづみさんの「ホームグラウンド」、他の場所とは
また違ったライブが楽しめるんですよね。

 まずは「Piano man」、チャッピーシマオカさんの登場です。
6月でSGホネオカというバンドが活動休止になり、今日は
ソロとして再スタートの場になったようです。弱い男の
弱い悩みに共感するところもあり、逆にそれがあしたの
ことを思い出させてしまったり、と言う感じで個人的には
ちょっと情緒不安定になってしまうステージでした。

 雰囲気としてはくるりとか、KANさんとかが近いのかな。
もう少し彼らとは違う雰囲気を出すことができれば相当
変わっていく可能性を感じました。そういえば、最後の
曲ではピアノの椅子に立って転げそうになるわ、
お客さんにマイクを向けてみるわ、相当やりたい放題
やってましたっけ。

 そして、次は「Piano woman」、こじまいづみさんの
登場です。カバー3曲を含む8曲セットでした。
カバー曲で松任谷由実さんの「水の影」を歌い、
そのあとのMCで「ユーミンさんのカバーはいろいろ
歌っているけど、この曲ははじめて。今まで好きすぎて
歌えなかった」ということばが印象的でした。ああ、
なんとなく「珍しくいづみさんの世界になってないな」と
思ったのは、そういうことなのかも。

 最後のパートで、親バカな話をしたあとに「私には
田舎というものがなかったけれど、子供にとっては
私の地元が田舎になるんだ、と気づき、この曲に
対する思いがちょっと変わった」なんて話をしてました。
そのあとで歌った最後の曲「なんにも無い街」は、
やっぱり今までとは違った印象を受けてしまいます。

 そのあと、チャッピーホネオカさんが再登場しました。
いづみさんは「小学校以来」という連弾で、今回の
ライブタイトルにちなんだビリー・ジョエル「piano man」を
熱演してライブが終わっていきました。この連弾は
なかなか見応えのあるものでしたよ。

 そしてアンコールは、まずはホネオカさんのリクエストで
ジョン・レノン「IMAGINE」、最後はジミー・デイビス
「You are my sunshine」でした。最後の曲はいづみさんの
ウクレレあり、客席の熱唱ありで相当盛り上がりましたね。

 そんな状況で拍手が鳴り止むわけもなく、ダブル
アンコールでいづみさんが再登場しました。「あんまり
用意してきていない」なかでいづみさんが選んだのは
「道」。ところが、どうやらマイクがきちんと固定されて
いなかったようで何度となくずり下がり、とっても
歌いにくい状況のようでした。そして最後はあきらめ、
ある程度の声量が取れるパートに関しては地声が
会場中に響きわたりました。こんなハプニングも、
私はとっても得をしたと感じています。

*その他、いづみさんのライブレポはこちらにもあります。
「BLANTON HOT NIGHT X サニサイヅミ」<2008.10.13>
「アシ★コレ 2008」<2008.10.5>
こじまいづみxSANISAI at knave<2008.6.13>
RINSE at 尼崎BLANTON<2007.10.22>