毎年この時期に大阪へ来てくれる土岐さんですが、
ここ二年はブルーノートでの公演だったのに対し、
今年はライブハウスでの公演です。とはいえ、会場の
Shangri-Laは落ち着いた雰囲気で、やっぱり土岐さんに
合っているようでした。

 今回のライブは先日リリースされたミニアルバム
「WEEKEND SHUFFLE」が中心になるかと思いきや、
途中までその話は出なかったくらい「今までの」曲が
中心でした。そういえば、ツアータイトルにアルバム名を
入れていないのは、その辺にあるのかもね。

 土岐さんの魅力は、なんと言ってもその声にあると
思っています。グラス片手にBGMとして聴くのに
ぴったりな、あの透明感のある声がとってもいいん
ですね。そういう意味では、今回はスタンディング
だったのは少し残念でした。とはいえ、土岐さん曰く
「今回はいつものジャズ路線ではなく、ポップス路線で
セットを組みました」ということなので、少し冒険を
してみた、ってことなのかな。

 そして今回意外だったのは、MCでした。回数自体は
そんなに多くなかったのですが、「先週韓国に行って、
日本に帰ってきたらいろんなものがなくなっていました」
とか、かなり毒舌だったような(笑)。そう、その中でも、
2回くらい「昔Cymbalsというバンドをやっていて」と
言ってたのが印象に残っています。前回はMCの
印象なんてなかったのは、やっぱりお父様と一緒
だったからでしょうか。