カテナチオ、カテナッチョ(Catenaccio)は、イタリア語で
「カギを掛ける」、「閂(かんぬき)」と言う意味。それが転じて
守備の堅いサッカーの戦法をこう呼ぶ。(Wikipediaより)


 J2の試合を見る方なら、「水戸ナチオ」という言葉を一度は
聞いたことがあると思います水戸のサッカーは「しっかり守って
カウンター」が中心で「攻めてこない」ことすらあり、特にJ1から
降格してはじめて水戸と当たるチームは「いかにもJ2らしい」水戸の
サッカーにとまどうことも多いようです。その戦略は「カテナチオ」と
酷似しているため、いつからか「水戸ナチオ」ということばが
使われるようになっていました。

 それが遺憾なく発揮された試合として、ここまで高木監督が指揮を
執ってから無敗だった横浜FCに土を付けた6/2の試合、そして
降格組である東京V相手に初の国立競技場で勝利を収めた5/14の試合が
挙げられるでしょう。そのいずれもが、カウンターから奪った1点を
守りきる、まさに「水戸ナチオ」の真骨頂といえる試合でした。
国立での試合は見に行きましたけど、後半にあった怒濤の攻撃を
ことごとく跳ね返す水戸のサッカーは「これが水戸ナチオか」と
思わせるには十分でした。「水戸が国立で試合をするから、何か
起こるに違いない」と思って行った試合だったけど、その「何か」は
試合内容そのものだったという意味でも大満足の試合でしたね。

 で、本題。昨日のW杯で、スウェーデン相手に初出場のトリニダード・
トバゴが0-0で引き分けるという試合がありました。トリニダード・トバゴは
後半開始直後に退場者が出て10人となりましたが、それでも「全員で守る」
意識が徹底しており、見応えのある試合を見ることができたと思います。
一般的に「カテナチオ」ってあまりいい言葉じゃないみたいだけど、
それもれっきとした「戦術」なんだ。