050210_1955~001_s.jpg 土岐麻子さんがライブをする、と
聞いたのは、とある土曜の朝、まだ
きちんと目も覚めていないときだった
気がします。結局一度も見ることが
ないままCymbals(シンバルズ)が
解散してしまい、それでもまだ
「土岐さんの声を聴いてみたい」
と思っていたので、とにかく何も
考えずに販売日にはチケットを
押さえてました。

 そんなわけで、非常に期待しながら今日を迎えたん
ですが、その期待を裏切らないすばらしいステージでした。

 いや、その前に、今回は新しくなったブルーノートの
ステージにも圧倒されましたね。ハービスエントの下に
ブルーノートが移ってからははじめて行ったんですが、
照明からなにからが非常に豪華な造りで、そこに
いるだけでなんだか贅沢な気分にさせてくれます。
以前よりも広くなってるし、とってもいい雰囲気に
仕上がってました。

 ステージは、まずはじめに土岐さんを除くメンバーで
1曲演奏し、そのあとに土岐さんが登場しました。
ライブのタイトル通り、ジャズや洋楽の中で「STANDARD」
と言われている曲が中心で、実際に私も何曲か聴いた
ことのある曲があったんですが、聴いてみるとすべてが
「土岐さんの世界」になっていました。もともと彼女は
甘くてさわやかな独特の声を持っているんですが、
それが今回もみごとに合っていましたね。それが
ブルーノートの雰囲気と見事にマッチし、とっても
贅沢な時間が過ごせました。

 今回のもう一つの目玉として、Saxに土岐さんの
父親である土岐英史さんが参加していました。
こういう形で親子の競演ってめずらしいなあ、と
思いながら聴いていたところもあるんですが、
親子だからこそなのか、なんだか優しい感じが
しましたね。ひょっとすると、それが土岐英史さんの
持ち味かもしれませんけど。

 MCで「Cymbals時代は人の上に人がいたりしたので
こういうライブは新鮮です」なんてことも言って
おり、「あー、そんなライブも行ってみたかったなー」
と思ったりもしましたが、それでも今回の、とっても
贅沢なステージは大満足でした。「また今年中に大阪へ
戻ってきたいです」って言ってましたし、再び
土岐さんが見られると思うと今から楽しみです。