「一太郎」「花子」に販売中止判決

 昨日からちょっとしたニュースになっていますが、私も
この判決にはかなり驚きました。一応プログラマの端くれと
して納得できないものがあるので、ここに私の立場を
表明しておきます。説得力がないのは十分に承知ですが。

 この記事を見てまず思い出したのは、だいぶん前に見た
衝撃!ポップアップウインドウは特許らしいです(笑)という
記事でした。これは今話題の「振り込め詐欺」に
似た部分があるんですけど、松下が特許を取っている
部分はそのくらい「普通に」使われています。

 たとえば、「私はWordを使っているから関係ないよ」
というあなたは、上の「ヘルプ」と書かれている
ところから「ポップヒント」というところを押して
ください。…あれ、なんだか「アイコン」みたいな
矢印と?マークが出てきましたね。そして、そこで
「B」と書いたボタンを押してみます。そうすると、
「太字:選択した文字と数字を太字にします。」と
出てきました。

 …はい、これが松下の主張する特許です。松下が
MSを訴えるかは微妙ですが(Windowsマシンを
出している関係上、強気に出られないので
訴えないでしょうが)、この機能はたいていの
PCソフトなら入っているものだと思います。

 松下の場合は「平成元年」とのことで、これが
今ほど浸透していなかったとは思うのですが、
それにしてもこれを「拡大解釈」し(これについては
議論があると思いますが)、「弱いものいじめ」の
道具として使うのはやはり納得がいきません。たいてい、
こういう話は取れそうなところから取るんですよねえ。
 とはいえ、一度裁判に勝てば、この「判例」を盾にして
松下が次々と訴訟を起こすことも十分に考えられます。

 そういう意味で、これは松下とジャストシステムとの
問題だけではありません。こういう特許がなし崩しに
認められると、ソフトウエア業界の収入(支出)の半分が
特許料、という笑えない話にもなりうると思います。
そうなると、ソフトウエア業界の「健全な発展」は
全くのぞめないでしょう。

 …ということで、私はソフトウエア業界でごはんを
食べている人間として、ジャストシステムを支持します。
こういうことがまかり通れば、この業界の発展は今以上に
見込めなくなりますから。